録音について

※2014年度より音源審査用メディアはCD-Rのみとさせていただきます。

音源審査用CDの録音について

ICレコーダー等を使用した一発録りのコツ

ICレコーダーは「PCMレコーダー」と銘打った物を選ぶ。会議用のICレコーダーだと
人の声(1000〜2000Hz)に特化したものが多く、音楽を録音すると相当音質が悪くなる。
また、録音レベルが手動で選択できるものを選ぶ。レベルがオートだと、曲の静かな
時にレベルが上がり、賑やかなときにレベルが下がり、非常に不安定に聞こえるように
録音されてしまう。

部屋にバンド演奏ができるセッティングをする。ステージのようなセッティングを
する広さがある場合、ドラムを中心にギターアンプ、ベースアンプを左右に並べ、
ボーカルマイク用スピーカーは左右に置くか、モノラルの場合はほぼセンターに置く。
レコーダーはドラムの正面。広い部屋であれば客席の真ん中あたりに置く。
狭い部屋の場合は、録音場所に向けて各楽器をセッティングする。ドラムからはある程度
距離を置いた方が良い。

セッティングが完了したら、録音機材と同じ位置で聴きながら、バンドの音量を調整する。
ピークメーターなどが付いている場合は、「振り切れないができるだけ針が振れる」という
状態にする。

レコーダーの設定は、16bit/44.1kHz/ステレオwav形式を選択すると良い。
これは市販の音楽CDの音質と同じであり、これ以上の規格(物によっては24bit
/96kHzなどもある)は無駄にファイルが大きくなる。
逆にMP3形式は非可逆圧縮がかかるので音質が落ちる。

よほどギリギリの長さの曲でない場合は、録音ボタンを押してからカウントを始める。
終了時も余韻が消えるまで待ってから停止する。

録音した後は一つのwav形式ファイルになっているので、これをPCにダウンロードする。
必要ならサウンドエンジンなどのwavファイル編集ソフトを使い「ノーマライズ」をした後、
CD-RドライブにてオーディオCD形式の書き込みができるソフトを使って書き込む。

トラックの再生時間が5分を超えていると失格になるので、必ず確認をしてください。
トラックは5分を超えているが曲そのものは5分以内で、、曲の前後に余計な余白が
入ってしまった場合は、サウンドエンジンで曲の前後を削除することもできる。

書き込みだけならWindows Media Playerで可能。その他フリーソフトならデータを
ドラッグ&ドロップして書き込みボタンをクリックするだけの物も多い。書き込み可の
CD/DVDドライブを持つPCであれば、CDのライティングソフトが付属であることも多い。
なお、エクスプローラーでドラッグ&ドロップすると、オーディオ形式にならず、
データ形式でwavファイルが書き込まれ、CDプレーヤーで再生できないので注意。

ディスクを取り出す前にファイナライズ操作が必要な場合がある。
ファイナライズをしていないCDも音楽用CDプレーヤーでは再生できないので注意。

※IC(PCM)レコーダー
安い物では1万円を切っているので、今年の音源作成用に買うのもよろしいかと思います。
今後、ライブの録音等にも使用できます。
録音メディアはSD(HC,XC)カードが主流です。デジカメ等でも使用され、PCにSDカード
スロットが付いている場合も多いです。内蔵メモリタイプはPCにマスストレージ接続
できることが前提です(できないものはほとんどありませんが)。
SD、SDHC、SDXCカードはFAT(カードメモリ内のインデックス部分)の違いがあり、
SDカードは設計上2GBまでしか作れません。SDHCカードは小さい物から32GBまで、
SDXCカードは2TBまで作れますが、HCやXCは2GBを超えるものが商品化されています。
SDXCカードを使用できる機器は全て、SDHCカード機はSDHCとSDカードが
使えますが、SDカード専用機はSDHC、SDXCカードを扱えません。

※ノーマライズ
ファイルの音量を、音を割らずに上げる操作。サウンドエンジンのボリューム調整だと
最大時に音が割れてしまうことがあるが、ノーマライズは自動で最大を検出して、
できるだけ大きな音に調整をしてくれる。元々適性音量で録音できている場合は必要ない。
録音レベルを上げ過ぎると音が割れ、低すぎる物をノーマライズするとノイズも大きく
なるので、録音レベルの調整はできるだけ録音時にうまくやっておく。

※ファイナライズ
CD-Rに「これ以上書き込まない」という終了データを書き込むこと。これをやらないと
一般的な音楽プレイヤーはCDを読むことができない。書き込みソフトでオーディオCDを
作成すると自動でファイナライズまで行うものが多いが確認が必要。書き込んだ後に
CDトレイが開かないソフトの場合はファイナライズをしていない場合がほとんど。